生まれた赤ちゃんが寝返りをしたり、言葉を発したりすると親からするととても嬉しいものですね。『まま』『ぱぱ』『わんわん』。そんな単語から始まり、『ぱぱ きた』『まんま ちょーだい』などと2語文の言葉が出始めます。
そんな風に子供との会話を楽しめるようになると子育てのやりがいも急激に出てくるものではないでしょうか。ちょっとしたお買い物やお散歩に行く道すがらする会話やご飯の時の会話、そしてお風呂に一緒に入った時の会話など。
私自身も育児をする中で長女が1歳になったころ、急に言葉が増えてきて、育児が急に楽しくなってきたことを覚えています。そして2歳くらいになるとたくさんのことをスポンジのように吸収する子供。とてもかわいいですよね。
ですが、子供の話を聞いているつもりが、いつの間にか子供が不機嫌な顔をしていたり、納得いかない顔をしていたりすることありませんか。それもしかしたら、あなたが子供の話をきちんと聞けてないのが原因かもしれません。
子供の話を聞かない大人の勘違い!あなたの聞き方は間違っている⁈
子供の話を聞く。一言で言っても、これって結構難しいんです。実際に3人の子供を育ててきた経験から言うと、子供の話を聞いているつもりが、いつしか自分の体験談を話している。そんなことってよくあります。
例えば、子供が幼稚園であったことを話す。『〇〇ちゃんのおべんとうは、りんごがうさぎちゃんだった。』『▢▢くんのおにぎりは、サッカーボールみたいだった。(のりがサッカーボールのようにはってあります。)』そんな話を聞くうちに、お料理の苦手な私は、『ママは、リンゴをうさちゃんには出来ない。』『ママは、おにぎりは三角にしか握れない。』なんて返事をしてしまったりします。
そして小学校に入り、運動会の練習をしたり、運動会の話になった時。高学年の子たちが組体操の話を子供から聞くと、親は何を言い出すかと言うと、『パパたちの子供の頃の運動会のピラミッドは、6段だった。すごいだろ。』などと始まり、自分の話を始めてしまいます。
大人と言うのは、何十年も子供よりも長く生きているので、何か自分の経験を話してやらないといけないと思うもののようです。自分の子供の頃はどうだったか、と自分のことに置き換えて話を始める。それが子供の話に対する返事、だと勘違いしているのです。
そしていつしか、子供は自分が話したかった、『いつも優しい6年生の△△ちゃんがピラミッドの一番上にいたこと。』を話す機会を失ってしまいます。これは例えばの話ですが、子供には子供なりに何か感じたことがあり、それを聞いて欲しいと思っていることが有ると思います。
そんな風に、大人が自分のことに置き換えて話すことを『正しいこと』と勘違いし続けていると、子供は自分が素直に感じて、話したかったことを話す機会を失い続けていきます。
そして、何を感じるかと言うと、『この人は、自分の話を聞いてくれない大人。』と認識するようになります。親子でそんな関係になりたくないですよね。
子供が話したくなる聞き方とは?
では、どのようにしたら子供が話したくなるような聞き方をすることが出来るのでしょうか。それは、『自分の場合、に置き換えて聞くことをやめる。』だけのことです。
子供は運動会の組体操の話をし始めた時、
『6年生のお兄ちゃんお姉ちゃんがピラミッドを作っていて、すごいと思った。6年生ってかっこいい!』
そんな風に感動したことを話したくて、6年生の組体操の話を始めたのかもしれません。お父さんの子供の頃の組体操でのピラミッドの話を聞きたくて、組体操の話をし始めたのではないでしょう。
子供の話を、相槌を打ちながら、時にはあなたなりの言葉で繰り返しながら聞くことで、子供が言いたかった、『6年生って、かっこいい!』という話まですることが出来るでしょう。
実はここまで聞き出すには、聞く側にも忍耐力が必要です。ついつい、『組体操の注意点や組体操って下の人は膝が痛い。』『上の方は登るのが怖い。』『一番上に登っても降りる時が危ない。』などと長年生きている経験から、ついついそんなことを言いだしてしまいます。
大人通しで話をするときの、話を聞かない大人
こうした話の聞き方は、大人同士で話をしているときにも共通します。
Aさんが『ディズニーランドに行った。』と言う話を始めたとします。
Bさんは、『楽しかった?』と聞いておきながら、
『私がディズニーランドに行った時は、ファストパスを取りに行くのは私の役目で、旦那はファストパスとか取るのが苦手で。おまけに乗り物に乗っても、酔うとか何とか言いだして、子供との乗り物は全部私が乗ったの。そんで行き帰りの車の中では、運転が嫌いだから不機嫌で、ディズニーランドについてもずっと不機嫌で、もう二度と一緒に行くもんか、と思った。』
などと、自分の聞いて欲しい話をし始めます。『ディズニーランドに行った。』と言いだした人は、ディズニーランドに行った話は一言も話す間はありません。Bさんは、Aさんの話を聞いて思いついた話をしているので、Bさんの話の返事をしているつもりです。むしろサービス精神から返事をしているつもりでいます。
まとめ
ブログ記事を書くときにも、このことは共通していると思います。検索者、ブログを訪れてくれる人と言うのは、自分の知りたいことを知りたい、そう思って検索しているはずです。自分勝手に、検索者に聞かれていないことを書いていても、なかなか読んでくれることは、少ないと思います。
検索者のニーズ。正しく理解すること、大切です。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
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