ヴェッティモン ドゥ シャンブルで作っているのは主に斜めスリットエプロン。このエプロンは、デザインも縫製も、ヴェッティモン ドゥ シャンブルで行っています。
エプロンなんてどれも同じ。そんな風に感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが、毎日長い時間エプロンをしてお仕事されている方って、世の中にたくさんいらっしゃいます。
そんな毎日エプロンでお仕事をされている方なら、どんなエプロンが仕事がしやすくておしゃれに見えるのか。きっとわかっていらっしゃるはず。
そんなエプロンにこだわりのある方に、ぜひ来ていただきたい『スリットエプロン』です。
斜めスリットエプロンを作り始めたきっかけ
「機能的にもデザイン的にも優れたエプロンを作りたい。」
そう思ったのがきっかけでエプロン作りを始めました。着丈の長い大人っぽい印象でありながら、動きやすく着ていて疲れにくい、そんな機能面でも優れているエプロンを作りたい。
そう考えた時に、「スリットを入れたい。」と思いました。
着丈が長く身幅がゆったりしているのに、足回りの動きを妨げることはしたくない。どうしたらおしゃれで機能的にも優れたデザインになるかな。
そんなことを頭の片隅に置きながら、子供のピアノのレッスンに付き添っていたある日。
「斜めに重ねたらいいんじゃない。」
とひらめきました。そしてピアノレッスンの小さなメモ帳にデザインをメモ。そんなことから始まったヴェッティモン ドゥ シャンブルの斜めスリットエプロンです。
スリットエプロンのサンプルづくり
デザインがある程度形になり、試作品を作って自分で着てみました。
ひもを肩ひもにしたり、バッククロスにしてみたり。ひも通し穴も補強布無しで作ってみたり、補強布をしてみたり。タックを取ったり、ダーツを取ったり。
試行錯誤の末、今のデザインに至りました。
そうしてできたスリットエプロンには、私なりの特別な思い入れがあります。
スリットエプロンの意匠権を申請
2016年10月から特許庁に意匠権取得のための申請をしていました。
「意匠権取得」
デザイン画を描き、申請の手順に従って一枚ずつ書類を揃えていきました。
「特許印紙」
そんな珍しいものも購入したりして、とても面白い経験でした。
特許印紙。
購入されたことありますか?特許印紙は、郵便局で買えます。それも集配局である郵便局。小さな郵便局では買えないかもしれません。
それも、集配局の郵便局であっても、
「金庫からとってきますので、しばらくお待ちください。」
と言われます。そんな珍しいお買い物です。ちょっと楽しそう!と思いません?
「集配局ほどの大きな郵便局の金庫ってどうなっているんだろう?」「やっぱりテレビで見るように大きな扉があって、金銀財宝がざっくざく入っているんだろうか?」「ハリーポッターの金庫は小さな番人とトロッコみたいなのに乗って、案内されるんだよな。」
そんなことを妄想しながら待つこと数分。局員の方に呼ばれて、特許印紙を受け取りました。そんな珍しい体験をしつつ、申請した意匠権の申請です。
意匠登録証が届きました!
申請から9カ月。先日、やっと「意匠登録証」が届きました。大人になって賞状をもらうこと、ってあまりありません。
「意匠登録証」
と書かれた厚みのある登録証、大事にしていきたいです。
人から見たらそんなに大したデザインではないかもしれません。でも私なりに一つづつ積み上げてきたデザインなので、とっても思い入れがあります。
こうして意匠権を登録できたことは、私の中でひとつ階段を上がったような気持ちがしています。子供が成人したようなホッとした安堵感もあります。これからも、スリットエプロンは作っていきます。
いつか皆さんのお手元にスリットエプロンをお届けできる日が来ますことを楽しみに、日々商品づくりに励んでいきたいと思っています。
ただ今ショップはお休み中です。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
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