あなたは何かのアイデアが心に浮かんだ時、実際に行動に移し、成果を出すような結果までアイデアを育てることができますか?
人は何かしらのアイデアが浮かんだように感じても、実際にそれを行動に移したり、結果に結びつけたりするのは至難の技であったりします。
そんなアイデア、企画を実際に現実の世界で成果を手に入れるほどの形にする為に、とても良い本があるので紹介します。これから自分の好きな事で生活していきたい。
そんなあなたの企画を世の中に届けるために知っておくとよいアイデアのつくり方という本を忘備録も兼ねて、まとめていきます。
Contents
アイデア作成の2つの原理とは?
ジェームス・W・ヤングが書いたアイデアのつくり方という本の中には、アイデアが浮かんだ後、そのアイデアの卵を温め、実際に世の中に送り出すまでに人が経過しなければならない心の過程(プロセス)がまとめられています。
まず、アイデアが生まれるためには、2つの原理があると言います。
アイデアを作成する2つの原理
- アイディアとは、既存の要素の新しい組み合わせである
- 新しい組み合わせを作り出す才能は事物の関連性を見つけ出す才能によって高められる
新しいアイデア、企画、デザインなどは、これまでに世の中にあるものを何か新しいものと組み合わせた時、生まれると言います。
そして、その新しい組み合わせを生み出すには、いつでも新しいものとの組み合わせは出来ない物だろうか、と日々心の中で探し物をすることの出来る人のもとに訪れるもの。
例えば、いま私たちが当たり前に使用しているスマートフォン。これは、電話とパソコンの組み合わせ。特にiPhoneなんて、MacBookと同じような機能を持っています。
小さなパソコンで電話が出来るようになった、ととらえてもいいような気さえします。
そんな組み合わせを生み出すことができたのも、常に新しい組み合わせはないものか。電話と何かを組み合わせられないか、パソコンと何かを組み合わせられないか、と日々答えを探し求めていた人の元へとそのアイデアはやってくることになったのでしょう。
アイデアを作る方法と手順
アイデアを作成する2つの手順、新しい組み合わせと、それを組み合わせるため日々探し物をしている心の状態があることで、アイデアは作成されます。
次に、そのアイデアを実際に生み出すまでの課程を5つの段階に合わせて、ジェームス・W・ヤングは解説しています。
第1段階…資料を収集する
アイデアを作る最初の段階、それは、資料を集めること。それは、雑誌からであったりインターネットからであったり、人々に意見を聞く事であったり。
膨大な資料がある中、あつめるべき資料には2種類があります。
集めるべき2つの資料とは?
- 特殊資料
- 一般的資料
特殊資料と一般的資料について、詳しく見ていきます。
特殊資料とは?
特殊資料とは、ジェームス・W・ヤングによると、
製品と、それを諸君が売りたいと想定する人々
とされています。つまり、ターゲットに関する資料のことと解釈していいかもしれません。
ターゲットが何を欲していて、何に魅力を感じ、何に心を動かされるのか。それを知るための資料が特殊資料と言えるでしょう。
一般的資料とは?
次に一般的資料とは、ヤングはこのように書いています。
人生とこの世の種々様々な出来事のついての一般的知識との新しい組み合わせから生まれてくるものなのである。
膨大な資料がある中、どれがターゲットの心に刺さるのか、何と組み合わさることで心が動かされるのか、その接着剤となるような組み合わせは何なのか?
その資料が一般的資料であると言います。
iPhoneの特殊資料と一般的資料とは?
先ほどのiPhoneの話で特殊資料と一般的資料を見ていきましょう。
- 特殊資料 … 便利なものを使いたいという人々の欲求
- 一般的資料 … 電話の小型化、パソコンの小型化
iPhoneなどのスマートフォンの普及は、人々の便利なものを身近に置いて手軽に使いたいという欲求があり(特殊資料)、電話の小型化とパソコンの小型化(一般的資料)が上手く組み合わさり、世界的な大ヒットとなったと言えるのでしょう。
集めた資料を整理するカードの使い方
特殊資料と一般的資料を見つけ出し、情報を整理するための方法として、ジェームス・W・ヤングは、約7.5㎝×約12㎝の紙に書きだす方法を提案しています。
こんな罫線の入ったカードに集めた資料を書き出し、テーマごとに整理することを勧めています。
第2段階…資料を咀嚼する、手を加える
資料集めの段階から、その資料を自分の血肉に変える第2段階。ジェームス・W・ヤングは、心の消化過程であり資料の咀嚼と表現しています。
咀嚼(そしゃく)とは、ウィキペディアで調べるとこのようになっています。
摂取した食物を歯で咬み、粉砕すること。このときに食物と唾液とが混じり合う。これにより消化を助け、栄養をとることができる。「噛む」などとも表現される。また、「食物の咀嚼」とは別に「物事や言葉の意味をよく整理して理解すること」という意味で使われるケースが多い。
出典:Wikipedia
集めた資料が、それぞれどのような関係で組み合わせることができるのか、ということを探し出す段階と言えるでしょう。
アイデアの卵を整理するカードの使い方
集めた資料の本質や意味をしっかりと整理して、理解するためにも、約7.5㎝×約12㎝のカードを用いるといいと言います。
集めた資料から生まれたアイデアの卵を書き止め、整理することで、アイデアを作る過程は進行していくのでしょう。
これらのカードはジグソーパズルの1つのピースであり、その組み合わせの方法を見つけ出すことでアイデアは作られるということ。
第3段階…問題を心の外に放り出し、休息とくつろぎのひと時を過ごす
第3段階は、アイデアの卵を温める段階と言ってもいいのかもしれません。あれこれ考えすぎて煮詰まるのではなく、卵を温めながらのんびり編み物でもして、心の緊張をほぐす、そんな状況ともいえるのでしょう。
一度、たくさん集めた資料から離れて、自分の時間を楽しんだり、ゆっくりお風呂に入ったり、のんびりお昼寝をしてみたり…。
そんな脳の緊張をほぐす時間が必要だと、ジェームス・W・ヤングは書いています。
第4段階…アイデアが訪れる
いよいよ、アイデアが訪れる段階です。そんなアイデアが心にわいてくる状況を、ジェームス・W・ヤングはこのように書いています。
アイデアの訪れてくるき方は、こんな風である。諸君がアイデアを探し求める心の緊張を解いて、休息とくつろぎのひとときを過ごしてからのことなのである。
ある学者は、お風呂に入っているときにふとアイデアが訪れ、裸のまま王様のもとにそのアイデアを伝えに行ったとか。
そんな風に、ホッとしている時間にアイデアはふと心にわいてくると言います。
第5段階…アイデアを実現させるために具体的に展開させる
アイデアが心に訪れたら、実際に実現させるための段階に入ります。具体的な手順を考え、アイデアを形にします。
必要な材料、必要な日数、必要な人で、必要な費用、必要な道具などなど。そんな具体的な手順にまで落とし込むことで、アイデアは形となり世の中に送り出されることになります。
ジェームス・W・ヤングのアイデアのつくり方は、50ページほどの短い本です。薄くて、1時間もあれば読めてしまうのでは、というほど。企画を出すことが仕事となっている方には、必見の書籍です。
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まとめ
『アイデアの作り方を3000文字で要約してみた!企画力を付ける方法とは?』としてまとめてきました。実は私がこの本を知ったのは、YouTubeのメンタリストDaiGoさんの動画を見たから。
この動画をアップロードした後、アマゾンに大量の注文が入り在庫薄になってしまったとか。私自身も購入して読みましたが、バイブルとして、何度も読み直したくなるような中身の濃い内容でした。
最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございました。
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